ブログ

Part26 市長様からの祝辞(少年式)

2022年1月31日 13時16分

   祝 辞

 寒さの中にも、かすかな春の足音が聞かれる今日、少年式を迎えられた皆さんに、心からお喜び申し上げます。

 愛媛県では、十四さんに成長された中学二年生のみなさんが大人への第一歩であると考えて、一日一日を大切に生き、新たな決意をもって、心身ともにたくましく育って欲しいという願いを込めて、「立春の日」を「少年の日」と定めています。

 さて、今なお猛威を振るう新型コロナウイルス感染症により、私たちの生活は一変しました。家庭、学校において、日々マスクの着用や手洗い消毒が感染予防対策として求められ、寄り添いが求められる社会において、ソーシャルディスタンスを取らなければならない状況となりました。

 新型コロナウイルスも含めて、人類が誕生した20万年前から。私たちの祖先はウイルスと闘い続け、数々の危機を克服し、科学の進歩や新たな文化の創出に挑戦してきました。そして、新しい生活様式や価値観を生み出してきました。

 科学とグローバル化が進んだ現代に生きる我々は、逆境を力に変え、果敢に挑戦することで、必ずこの苦境を乗り越えることができると私は確信しています。

 コロナ禍の厳しい中、昨年は、東京パラリンピックの競泳男子100メートル平泳ぎで、今治市の山口尚秀(やまぐちなおひで)選手が世界記録を更新して金メダルを獲得、愛媛県出身の松山英樹(まつやまひでき)選手がマスターズゴルフ、日本男子で初めて優勝という快挙、さらには、愛媛県出身の真鍋淑郎(まなべしゅくろう)さんが、気候変動の数値予測の道を開き、ノーベル物理学賞を受賞するなど、地元出身の方々が世界で活躍する姿は、私たちに誇りと希望を与えてくれました。

 若い皆さんが、これからの時代を担うという「自覚」を胸に、夢をもち、目標に向かって努力すれば、必ず明るい未来が開けると思います。

 十四歳のこのよき日を契機に、広い視野に立った「志」をもち、日々、誠実に努力していきましょう。そして、様々な課題を解決できる力を身に付け、魅力ある自分づくり、今治のこの地に暮らしていくことを誇りに思い、ふるさとづくりを心がけていきましょう。これからも自分や周囲の人たちを大切にしながら、学校生活を充実させて、心身ともに「健康」な生活を送ってください。将来を担う皆さんの若い力と情熱に期待しています。たくましく成長し、大きく羽ばたかれることを心からお祈りして、お祝いの言葉といたします。

 それでは、夢ある輝かしい門出に際し、心からの拍手を送り、祝辞といたします。

              

          令和4年2月4日 今治市長 徳永繁樹

  ※ 少年式で、市長様からいただいた祝辞を掲載しています。

 

Part 25 少年式

2022年1月31日 11時16分

※ 少年式でお話しした内容を掲載します。

 

 寒さの中にも梅の木は、赤いつぼみをほころばせ、春の近いことを知らせています。そんな中、本日、少年式を迎えた二年生の皆さん、おめでとうございます。十四歳の晴れの門出を心からお祝いを申し上げます。 

 皆さんは、この「少年式」をどのように受け止めていますか。この式は、自覚を高め、志を立て、健康に心がけながら前進してもらいたいという願いを込めて設けられたものです。少年式に臨んで立てた皆さんの志を見せてもらいました。そこには、未来への可能性が輝いているのを感じました。そこで、今日は、自分の夢に向かって進むことについてのお話しをしたいと思います。

 みなさんは、「中村修二(なかむらしゅうじ)さん」を知っていますか。愛媛県伊方町のご出身で、世界中の科学者が20世紀中には無理だと考えていた「青色LEDの実用化」を、世界で初めて実現し、2014年に「ノーベル物理学賞」を受賞された方です。

 この中村さんが、「夢と壁」という本を書かれておられます。ここには、中村さんの経験をもとに、とても具体的で、夢を実現するための大切な手がかりが、分かり易く書かれてあります。その中で、今日、私が紹介したいのは、「運命力」です。

 みなさんは、自分の夢を実現するためには、運が必要だと考えていますか。「運が良ければ実現するが、運が悪ければ無理だ」と。中村さんも、運は必要だと考えておられます。でも、それよりも、その幸運を引き寄せる力、「運命力」を高めることが一番大切なんだそうです。

 では、この「運命力」は、どうすれば高められるのでしょうか。それは、「待っていてはダメ」「自分の人生を、巡り合えるかどうかわからない偶然に委ねてはいけない」。とにかく「適切な行動を起こせ」と書かれています。行動を起こすことで、運命力が高まり、それに伴って、幸運がやって来るのだそうです。

 中村修二さんは、青色LEDを開発する以前は、当時勤務していた会社での評価は低く、研究費を無駄遣いするだけの人だと思われていたそうです。そんな中村さんが、ある日、一大決心をして、辞表を懐に入れ、社長のところに行って、「青色をやらせてほしい」と言ったそうです。すると社長は、「なんぼかかるんや」「5億です」「わかった。やってみなはれ」と言ってくれたそうです。これがきっかけとなり、社長との信頼関係を強くすることで、青色LEDの開発につながったそうです。

 中村さんの場合、会社での評価から幸運に巡り合えるチャンスはありませんでした。だからこそ、一大決心をして、社長に直談判するという「行動を起こすこと」で、幸運をつかみ、夢を実現できたのです。でも、私たちは、正直、中村さんのような行動をすることは、なかなかできないのではないでしょうか。

 また、こんなことも書いておられます。「幸運は、どういう現象になって、私たちの前に現れるのか」。それは、「出会い」なんだそうです。

 「幸運に出会う人」というのは、「蜘蛛の糸のような、目に見えるか見えないか分からないような細い糸(幸運)、これを敏感にキャッチして、行動を起こすことで、強い絆まで高める人」なんだそうです。せっかく幸運が来ても、めんどくさそうだからと言ってあきらめる人は、決して運が良い人にはなれないということです。あの有名な発明家トーマス・エジソンも同じようなことを言っています。「チャンスがドアをノックしてもほとんどの人が気づかないのは、チャンスがたいてい作業服を着ていて、骨の折れる仕事のように見えるからだ」と。

 そして、中村さんは、「運命力を高めて、運が良い人」になるための2つの方法を教えてくれています。

 1つ目は、「『出会い』を求めてアンテナを高くし、感度を上げる」ということです。幸運とは、人との「良い出会い」です。その出会いを求めて、積極的に人に会いに行って、交友関係を広くすること、関心を広く持つこと。その上で、自分の夢につながる目的やテーマを持って、人の話を聞くことだそうです。そうすることで、幸運との出会いの機会がぐんと高まり、出会いに気付くことができるそうです。

 2つ目は、「出会った絆を強めるために否定語を使わない」ということです。「私は何をやってもダメ」「俺は何もできない人間だ」という言葉を口にすると、この時点で、半分は現実になってしまうそうです。

 その代わり、「私は失敗してもくじけない」「私はこれから伸びる人間だ」という明るく前向きな言葉を使うことで、気分が良くなり、表情が変わる。周りの人が良い印象を持ち、もっとお付き合いしたいと思ってくれ、絆が強くなる。このことこそ、幸運が舞い降りて来たということになるのだそうです

 以上のような方法で「運命力を高め、運の良い人」になることで、自分の夢は「運が良ければ実現する」から、「実現して当然」ということになるそうです。

 私たちは、一人一人、未知の可能性を秘めています。その可能性を信じて生きるためには、先ほどお話ししたことを実践し、「運命力を高める」ために、行動を起こすことが必要ではないでしょうか。         

 今日は、「立志」に関係したことについてお話ししましたが、「自覚」「健康」も夢を実現するためには大切なことです。

 みなさんが、これから、自覚を持ち、健康にも留意して、「志」を実現するために、日々、行動することを願いまして、式辞といたします。

             令和4年2月4日   今治市立伯方中学校長 越智秀雄

 

Part 24 新型コロナウイルスへの対応について(お願い)

2022年1月24日 09時53分

 みなさんもニュースなどで聞いて、知っているとおり、現在、全国に、新型コロナウイルスの感染拡大の第6波が押し寄せてきており、愛媛県でも、昨日の感染者数は、203名、今治市においても13名と、週末でもあり、連日より少し減っているものの、週明けの今日から増えていくことは、充分に予想されます。この伯方島においても、例外ではなく、誰か感染者になっても、濃厚接触者になってもおかしくない状況です。

 そこで、今日は、みなさんに、お願いしたいことが2つあります。

 まず、1つ目は、何度も言いますが、健康や命に関わることを除いて、常にマスクを着用すること、何か行った後の手洗いや手指消毒、そして、休憩時間などで特に気を付けてほしい三密の回避などです。

 2つ目は、今、仮に、私が、感染したり、濃厚接触者になったりした状況を考えてみると、一番気になること、一番心配なことは、「まわりの人たち、特に、いつも一緒にいる友達が、自分のことをどう思っているのだろうか。いつもと同じように接してくれるだろうか。仲間外れにされないだろうか。」ということです。

 ですから、みなさんにお願いします。みんなの身の回りの誰かが感染した、または感染した疑いがある状況になった場合には、みんなでしっかりと支え、できるだけ早くもとの生活に戻れるように、みんなで声を掛け、支えてあげてください。そして、その子に嫌な思いや辛い思いをさせるような行為があれば、絶対に許さず、みんなで協力して、断固とした行動をとりましょう。

 私たちが、日頃、人権・同和教育を学習しているのは、こういう「いざという時に、正しい判断をし、正しい行動をするため」、「相手の立場に立って、相手のことを思いやる行動をするため」なのです。

私がお願いしたいことは以上のことです。みなさんには、すでに理解できており、当たり前のことだとは思いますが、確認の意味で、お話しさせてもらいました。とうぞ、よろしくお願いします。 

1/24 お昼の放送)

Part 23 3学期を迎えて

2022年1月12日 10時39分

 まず、この年末・年始において、ここにいるみなさんが、大きな事件や事故に遭うこともなく、無事に、今日、また会えることを、なによりもうれしく思います。これは、みなさんが、この冬休み、担任の先生をはじめ、家族のみなさんからの注意をしっかり守っていたからだと思います。

 さて、この3学期は、長かった2学期と比べると短く、油断をしていると、あっという間に修了式がやってくるかもしれません。しかし、この3学期は、一年間の締めくくりとなる、重要な学期でもあります。

 3年生は、卒業後の進路を決定する大きな関門、受検があります。人生で初めての大きな試練だと思います。その突破に向けて、中学校生活の締めくくりを、しっかりとしてください。

 2年生は、伯方中学校の最高学年となる準備の学期となります。本校のリーダーとしてふさわしい資質を身に付けられるよう、しっかりとした自覚を持ち、行動してください。

 1年生は、入学してくる新入生の先輩として、学習面や運動面、生活態度などの模範を示すために、それにふさわしい資質を身に付ける最後の仕上げをしてください。よろしくお願いします。

 「終わりよければ、すべてよし」という諺(ことわざ)があります。これは、「最後まで諦めずに、成果を出すためにしっかり努力をし続ければ、たとえ、途中に失敗があっても、最後に成果が出て、すべて良かったということになる」という意味だと思います。1学期、2学期、あんまり成功がなかった、と悔やんでいる人、チャンスです!全員にチャンスがあります!!

 そこで、元プロ野球選手の松井秀喜選手が、言った言葉をみなさんに送ります。「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」これは、目標を持つことの大切さ、それを続けることの大切さ説いた言葉だと私は思っています。毎日何かを心がけ、続けていれば、知らず知らずのうちに行動が変わり、最後には、夢が実現するという意味だと思います。

 「え~。でも、続けることはかなりの努力が必要だよなあ。難しいよなあ。」と思う人もいると思います。そこで、よい方法を教えましょう。それは、したいことを習慣化することです。

 みなさん、朝、起きたとき、顔を洗うと思います。でも、小さい頃、それはめんどくさくて、嫌なことだったと思います。私はそうでした。でも、それを毎日続けていくうちに、それは当たり前のことになり、しないと気持ち悪い、と思うようになったと思います。これが習慣化したということです。最近、流行した言葉で言えば、「ルーティーン化」することです。「ルーティーン化」すれば、そこに努力は必要ありません。脳が無意識のうちに体に指令を出して行うからです。この3学期は、先ほど言ったように、短いけれど、大切な3か月です。しっかりとした目標を持ち、努力していきましょう。

  そんな3学期ですが、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染は、ここ愛媛県だけでなく、今治市内においても多く発生しています。爆発的な感染のようです。みなさんが、これからやりたいこと、やるべきことを実現するために、普段の生活の中で、マスクの着用、手洗い、3密の回避など、自分にできることはしっかりと行うなど、いつも以上に感染防止対策をお願いします。

 そして、身の回りの誰かが感染した、または感染した可能性が出た場合には、しっかりと支え、できるだけ早くもとの生活に戻れるように、みんなで協力していきましょう。それを妨げるような行為があれば、絶対に許さず、なくす行動をとりましょうよろしくお願いします。

 それでは、全校生徒のみなさん、この3学期、体調をしっかり整え、この1年間の成果を出すために、総仕上げをしていきましょう。皆さんとともに、先生たちも頑張ります。

Part22 2学期を終えて

2021年12月28日 10時20分

 今日で、2学期が終了します。思い起こせば、9月14日の「大運動会」、9月28日から始まった「新人体育大会」、10月31日には「校内文化祭」もありました。

 9月14日の「大運動会」は、例年とちがい、参加できるのは3年生の保護者に限られ、日曜日ではなく、火曜日の開催でした。しかも、少し雨が降る中での開催と、初めての出来事が続きました。でも、そんな中、みなさんは、しっかりと運動会を楽しんでいました。しっかりと輝いていました。特に、3年生は、全校生徒の中心となり、全校生徒をしっかりとまとめあげ、応援合戦もダンスも、見事に仕上げました。当日の応援合戦やダンスをしている表情には、笑顔いっぱいで演技をしていた姿がありました。1、2年生も、泥んこになりながらも、笑顔で楽しんでいる姿が印象でした。3年生の感想です。

今日は、運動会でした。雨の中での運動会だったので、正直、風邪を引くかと心配でした。今日一日、濃すぎて、めっちゃいろんなことを書きまくりたいのですが、この枠内じゃ書き切れないので、短縮します。みんなこけこけ、泥を服に付けまくりながら走っているところ、すごくかっこ良かったです。部活動も、今日のこの演奏で引退だったので、寂しいです。でも、今日は今までの運動会の中で一番楽しかったです。

私にとっても、今回の運動会は、これまで経験した中で、一番印象的なものでした。3年生を中心に、全校生徒のみんなが、コロナに負けない気持ちを前面に出して、頑張ってやり遂げた姿を見ることができたのが、何よりも嬉しく思いました。

 そして、文化祭では、吹奏楽部の演奏を皮切りに、各学年の発表や合唱、3年生による有志など、いろいろな発表がありました。1年生の感想です。

私は、文化祭を通して、良い経験をすることができました。合唱コンクールでは練習の成果が発揮できたと思います。来年は、今年よりレベルを上げた合唱ができたらいいなと思いました。また、3年生の人権劇では、部落差別は他人事ではないこと、差別は自分が行動することで解消できることなどを教えてくれました。3年生を中心とした先輩たちには、多くの刺激を受けました。私も1、2年後には、先輩たちのようになりたいです。

ここで、伯方中学校のすばらしい伝統の一つ、「先輩の頑張り、そして、それを引き継いでこうとする後輩の姿」を見ることができました。

 そして、3年生の人権劇も例年以上にすばらしかったと思います。見ていた保護者の方々も感動して見入っていました。ある保護者の感想です。「劇の内容ばかりでなく、子どもたちの成長にも感動しました。「本当にあの学年!?」と思ってしまいました。」これは、すばらしい称賛です!

 そして、何よりも、みんなの心に、「人を差別することの醜さ、差別は、一人一人が行動することで解消することができる」ということを訴えることができました。

 そのほか、2年生の修学旅行は、出雲大社、鳥取砂丘、レオマワールドなどで、楽しい思い出ができたようです。今治市・越智郡の新人体育大会においても、素晴らしい活躍がありました。特に、県大会では、ソフトテニス男子、バスケットボール男子、剣道男女が出場し、頑張りました。

 このように、充実した2学期でしたが、私たちの周辺では、まだまだ新型コロナウイルスの感染が、減ってきてはいますが、完全には収まっていません。新たにオミクロン株が広がっているようです。

 最後に、みなさんに、2つのお願いがあります。

 まず1つ目は、明日から始まる冬休み中、もし、自分や、家族や身近な人が、濃厚接触者や当事者になった場合は、「すぐに学校に連絡」をしてください。お家の方にも伝えておいてください。

 そして、2つ目です。それは、みなさんやみなさんの身の回りで、感染の可能性が出た時、SNSなどを使って、「個人を特定し、その人やその家族を傷つけるようなことは絶対にしない」ということです。自分がしないだけでなく、しようとしている人がいたら、止めてください。もし、直接言うことができない場合は、家の人や学校のどの先生でもかまいません。必ず伝えてください。私たちが、しっかりと対応します。

 私からお願いしたいのは、この2つです。

 では、明日から、来年の1月10日までの17日間、担任の先生からの注意をしっかりと守り、安全で、充実した生活を送ってください。宿題も忘れず、きちんとしてください。特に3年生は、受検が目の前です。自分の夢を実現するために、しっかりと取り組んでください。

 来年の始業式には、全員が笑顔で会えることを楽しみにしています。

 

Part21 2学期を迎えて

2021年9月2日 16時18分

厳しい残暑の中、今日から2学期が始まりました。

この休み中、新型コロナウイルスの感染者が、この日本全体に広がり、愛媛県はもちろん、私たちが住んでいる今治市にも広がっています。

報道等で知っている人も多いと思いますが、8月20日から、9月12日(日)まで、愛媛県に「まん延防止等重点措置」がとられ、ますます注意が必要な状況になっています。

 そのため、みなさんが楽しみにしていた「伯方中学校親善体育大会」が中止になったり、大洲青少年交流の家での宿泊体験活動が延期になったりするなど、みなさんにとっては、思うようにならない、なにかすっきりしない夏休みになったと思います。

 でも、みなさんが、「感染防止」に努め、また、「コロナ差別をしない」ための行動をとっているお陰で、今日、みんなが、いつもと変わらない毎日を過ごすことができています。私にとって、これが、今、一番うれしいことです。生徒のみなさんや本校の先生方のお陰だと、とても感謝しています。

さて、2学期は、1年の中で、一番長く、大きな行事がある学期です。9月の中旬には「運動会」、同じく9月の終わりには「新人戦」、10月の終わりには、「文化祭」など、みんなで、力を合わせて頑張る行事がたくさんあります。

学年によって、役割はそれぞれ違うと思いますが、自分のやるべきことをしっかりとやるということにおいては、全員、同じです。みんなで声を掛け合い、励まし合い、同じ目標の実現に向かって、一緒にやり遂げる、そんな活動ができるよう、みなさん、よろしくお願いします。

特に3年生は、最高学年、この中学校の大きな支え、リーダーです。常に全体を見て、「どうやれば、みんなが同じ方向を見ることができるのか」「どうすれば、最高の演技、最高のパフォーマンスを発揮することができるのか」を考えながら活動する。この姿こそがリーダーだと、私は考えています。

  じつは、ここで、みなさんにとって、とても残念なお知らせがあります。今治市における新型コロナウイルス感染防止のため、今年、市内のすべての中学校で行われる運動会は、無観客で行われることになりました。例年、みんなの活動を見て、応援してくれている、みんなの家族、地域の方は、参加することができなくなりました。みなさんはもちろん,私たち教職員にとっても、残念であり、とても悔しい思いです。これが、今、私たちが置かれている状況なのです。

でも、こんな時こそ、これまでの先輩たちが築き上げてきた、本校のよき伝統である、「今、自分たちがいる環境の中で、例え、それが満足できる状況ではなくても、自分のベストを尽くす!」…これを思い出して欲しいのです。

スマートに、かっこよくする必要はありません。泥臭くてもいいんです。仲間どおし、激しい意見の対立があってもいいと思います。大切なことは、最後の最後まで投げ出さず、みんなと一緒に頑張り続ける姿こそが、大切だと思うのです。このよき伝統を、後輩たちに、しっかり、バトンパスしていくことが、今、私たちが、一番しなければならないことではないでしょうか。この姿こそが、みんなの心に残る、最高にかっこいい姿だと、思います。

 今後、この2学期は、どういう状況になっていくのかわかりません。でも、3年生をはじめ、全校生徒のみなさんの頑張りによって、「いろいろあったけど、楽しかった!充実していた!」と思えるような活動になってくことを、心から願っています。困ったこと、心配なことがあれば、まわりにいる先生たちに相談してください。私たち教員集団、特に、学級担任の先生方を中心に、みんなのために一生懸命に頑張ります!共に頑張って行きましょう!よろしくお願いします。

Part 20 夏休み中のお願い

2021年7月28日 10時31分

 みなさんに、お願いがあります。それは、「新型コロナウイルス」に関することです。

 私たちの敵は、「新型コロナウイルス」です。これ以外には、ありません。これに対してのみ、私たちは、みんなで力を合わせて感染防止に努めています。

 でも、突然、別の敵が出現することがあります。それは、何か?それは、私たちの心の中にある「思い込み」や「偏見」です。これは、誰の心の中にもあります。でも、普段は、私たちの正しい知識や理解、それに伴った理性で押さえられ、表に出てくることはありません

 でも、「スマホやインターネットなどのSNSという通信手段を手に入れ、異常な情報が錯乱」した時、それに惑わされてしまい、「何も考えずに、同調したり、拡散したり」して、人の心を大きく傷つけたり、人の人生を狂わせたりするのです。時には、人の命をも奪ってしまうこともあります。

ですから、今回、みなさんにお願いしたいことは、この夏休み中、私たちの身近なところで、「えっ、ほんと?まさか!」と思うような情報が出てくることがあると思います。

 そんな時、この情報をすぐに信じて「これは、すぐに友達に教えなきゃ!」とか「悪いやつには攻撃をしてやる!」ということはせずに、まずは、

〇 その情報が正しいかどうかを確かめること。「正しい情報を得ること」で、善悪を判断してほしいのです。一方だけからの、偏った情報で、判断してはいけません。私たち人間は、自分の主張を通したいときには、自分に都合のよいことしか言わないのが人間です。それを理解していてほしいのです。

〇 次に、この情報を流すことで、傷ついたり、辛く、嫌な思いをしたりする人がいるかどうかを判断して、拡散しない勇気、伝えない思いやりを持って欲しいのです。絶対に興味本位だけで、行動しないでください。そうしないと、一生、取り返しのつかないことになることがあります。

 そして、迷ったとき,心配なとき、困ったそんな時には、すぐに、学校に知らせてください。学校や地域で、信頼できる大勢の仲間と共に、解決に当たります。

  私からのお願いは以上です。

 どうか、生徒指導や学級担任の先生からの諸注意をよく聞いて、楽しい思い出いっぱいの、充実した夏休みにしてください。よろしくお願いします。 

Part 19  1学期を振り返って(7/20)

2021年7月28日 10時18分

 今日で、1学期が終了します。今年度は、昨年度と比べ、新型コロナウイルスによる臨時休業もなくこれまでの日常生活に近い生活を送ることができたのではないかと思います。

 でも、このような生活を送ることができたのは、何もせずに、時間が経った結果ではなく、みなさんや皆さんの家族、学校の先生たちが全員で、「マスク着用」「手洗い」「手指消毒」「3密の回避」「不要不急な外出などをしない」など、新しい生活様式を、きちんと守ったからだと思います。

 ですから、まずは、この1学期、無事に過ごせたのは、みなさんの努力の、大きな成果だと思っています。ご苦労様でした。

 さて、みなさん一人一人の中学校生活はどうだったでしょうか。充実していたでしょうか。

4月8日、始業式の後の決意発表では、「これからは、先生方や地域の人たち、そして、家族にも自分からあいさつをします。自分が正しいと思ったことは、恥ずかしがらずに、言われる前にどんどん行動していきたいです。(2年生代表)」「1、2年生に頼ってもらえ、お手本になるような先輩を目指していきたいです。(3年生代表)」と発表していました。4月9日の入学式では、「伯方中学校の教訓『自らが学ぶ』をいつも心に留め、校長先生をはじめ、先生方や先輩方、地域の方々から教えをいただき、伯方中学校の伝統をしっかりと受け継いでいけるよう、努力することを誓います。(新入生代表)」と話していました。みなさんは、どうでしょうか。みなさん、それぞれの目標はあったと思います。それは、達成できたでしょうか。

 みなさんが、自分自身で「目標を達成できたか、自分が成長したかどうか」を判断することはなかなか難しいと思います。でも、この1学期、「これは頑張った。やり続けることができた。みんなに自慢できる。」と思えることが、例え1つでもあれば、私は、きっと、その人は、成長できていると思います。この1学期、充実していたと考えてよいと思います。

でも、「思いつかないなあ~!」と思った人、そんな、あなたには、この夏休み、これから、約1か月余りあります。決意をもって頑張り続けるには、ちょうどよい期間だと思います。何度でもやり直しがきくからです。(たとえ、3日坊主でも、10回以上挑戦できます!)

 私たちが、日々、行っていることは、ごく平凡なことがほとんどです。でも、その平凡なことを、毎日、コツコツと、やりぬくことで、後になると、予想していなかったような大きな成果になることがあります。みなさんの中にも経験がある人がいると思います。私もこれまでの人生の中で、幾度となく、経験があります。(私も学級担任の頃、学級通信をコツコツ出していましたが、その積み重ねが2000号を突破したのは自分でも驚いています。)

 是非、勉強に、部活動に、家庭で取り組んでいることなど、何でもかまいません。是非、実行していきましょう。期待しています。

 

Part18 声の大きさは、生きるためのアピール

2021年6月29日 17時14分

 今、本校の生徒は、大きな声であいさつをすることができています。また、職員室の出入りでも、自分の名前と用件を大きな声で言うことができています。でも、授業中になると、なぜか小さな声でしか発表できない人が多くいます。なぜでしょうか。

 じつは、授業中、自分の考えや思いを大きな声で発表することは、将来、社会に出て、自分の夢を実現するために、非常に大切なことなのです。それはなぜでしょうか。それを知るうえで、とても参考になるお話があるので、紹介しましょう。

 生井利幸さんが、こんなことを書かれています。(概要です。)

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

 日本人観光客がニューヨークを訪れ、現地でまず最初に受ける印象といえば、「ニューヨーカーの声は実に大きい」ということではないでしょうか。      

 ではここで、「どうしてニューヨーカーの声は大きいのか」という問題について考えてみたいと思います。そもそも、大抵のアメリカ人は体が大きいから声に迫力があるのではないか」と考えるのが一般的ではないかと想像します。しかし、実際、彼らの声が大きいのは、単に、体のサイズが大きいからではありません。次のような要素が内在しているといえるのです。

<1>ニューヨークという場所自体、実に様々な民族・人種・文化・価値観等が交錯した場所であるため、そこに住む人々においては、常に、「一個の固有の人間」として自分をダイナミックに表現する必要性がそこに存在するのです。

<2>「一個の固有の人間」として自分をダイナミックに表現するには、自分なりの、「すこぶるエネルギッシュな言語表現方法・振舞い方」が必要となります。

<3>ニューヨーク・マンハッタンは、自他共に認める”世界一の競争社会”です。「一個の固有の人間」として世界一の競争社会で生き残るには、確固たる意志、そして、相当なるエネルギーが必要となります。毎日を生きるニューヨーカーは、常に、”生き残り”をかけて「一個の固有の人間としての”炎”」が燃え続き、「声」そのものにダイナミックな迫力が生じてくるのです。

 結局のところ、人間のエネルギーの源泉は、「地球に存する一人の人間として、自らの”生”を全うしたい」という”強い願望”から湧き出てくるものだと私は考えます。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―   

 いかがですか。少し難しかったですか。ここで、私たちが学ぶべきことは、「人が生きていくには、“一人の人間としての存在”を大きくアピールする必要がある。そのためには、アピールできるだけの声を出す必要がある。」ということだと思います。

 また、こんな話もあります。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

 声の大きさとは、自信の大きさの表れです。自信があれば、自然と声も大きくなります。自信がないときには、自然と声も小さくなります。

 言葉は、情報をそのまま伝えることができます。精神的な部分はどうやって伝えるのかというと、「声の大きさ」です。精神的な部分、とりわけ「自信」という面に関しては、声の大小によって相手へ伝えることができます。「(小さな声で)ちょっと聞いてもらいたいことがあるんだけど…。」と、ひそひそした声で話しかけられると、深刻な悩みがあるのかと思います。

 一方、堂々とはきはき話す人には、大きな自信が感じられます。大きな声で話すと、遠くの人にまで聞こえます。それだけ大きな声で話すということは、自分の言っていることに嘘はなく、自信があるからということになります。堂々と話す姿によって、相手に自信の大きさをアピールすることができるのです。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―  

 いかがですか。この2つのお話しから、私は、こう思うのです。「自分の夢を実現するためには、周りの人たちから認められなければならない。認めてもらうための一番の手段は、相手に伝わる声を出して、自分をアピールすることである。

 だから、私たちは、自分の将来のために、「日頃から特に授業中、クラスのみんなに聞こえる声を出して、自分の思いや考えをアピールし、自分の存在を示すことが大切である」という結論になるのではないでしょうか。

 みなさん、そう思いませんか?

Part 17 あいさつをする意味

2021年5月19日 14時30分

 みなさんは、毎日、当たり前のように「あいさつ」をしています。でも、あいさつの効果が理解できれば、もっと元気よく、もっと笑顔で、できるようになると思います。

 そこで、今回は、「あいさつ」が持っていると言われている「5つのパワー」について紹介します。知ることで、もっと元気のよいあいさつができるはずです!!

 まず、1つ目は、「感謝の気持ちを伝えるパワー」です。「ありがとう。」はもちろんのこと、「お世話になりました。」「助かりました。」など、感謝の気持ちを込めてあいさつをすれば、喜ばれると思います。そして、すればするほど、回り回って、自分のところに返ってきて、自分の周りが、感謝の気持ちでいっぱいになると思います。素敵だと思いませんか?

 2つ目は、「相手の存在を認めるパワー」です。あいさつは、そこに相手がいることを認めているからするものだからです。みなさんは、あいさつをされなかった時に、「自分は無視されているのかな?」と感じたことがあると思います。でも、あいさつをされると、「自分のことを気づいてくれているんだ。」と安心できるし、嬉しくなりますよね。

 3つ目は、「仲よくなるパワー」です。あいさつをされると、相手も「話しかけやすい人だな」と思って、声をかけてくれ、その後のコミュニケーションに発展しやすいですよね。知らない人が多い時ほど、積極的にあいさつをするとよい効果が期待できます!

 4つ目は、「よい印象を与えるパワー」です。知らない人と出会ってすぐにするあいさつは、非常に大きなパワーを持っています。相手をよく知らないと、あいさつで判断するしかなく、あいさつでの第一印象がよければ、それが、今後もずっと続くことが多いからです。ほんの1、2秒のあいさつです。しっかりやって損はないですよ!

 最後の5つ目は、「緊張をほぐすパワー」です。緊張しているときに、あいさつをされると緊張がほぐれるし、自分も声を出すことで、同じように緊張がほぐれます。これは、相手だけでなく、自分にとっても大きな効果があるのです。

 そして、最後に、この5つのパワーを最大限に生かすための「3つの秘訣」があります。それは、

笑顔で!」「相手の目を見て!」「相手に伝わるボリュームで!」です。理由はみなさんの体験から、わかると思います!

 本校の生徒会は、今、「あいさつ運動」に力を入れています。みなさんも、是非、参加して、本校の生徒みんなが、笑顔で学校生活が送れるよう、実践していきましょう!