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Part26 市長様からの祝辞(少年式)

2022年1月31日 13時16分

   祝 辞

 寒さの中にも、かすかな春の足音が聞かれる今日、少年式を迎えられた皆さんに、心からお喜び申し上げます。

 愛媛県では、十四さんに成長された中学二年生のみなさんが大人への第一歩であると考えて、一日一日を大切に生き、新たな決意をもって、心身ともにたくましく育って欲しいという願いを込めて、「立春の日」を「少年の日」と定めています。

 さて、今なお猛威を振るう新型コロナウイルス感染症により、私たちの生活は一変しました。家庭、学校において、日々マスクの着用や手洗い消毒が感染予防対策として求められ、寄り添いが求められる社会において、ソーシャルディスタンスを取らなければならない状況となりました。

 新型コロナウイルスも含めて、人類が誕生した20万年前から。私たちの祖先はウイルスと闘い続け、数々の危機を克服し、科学の進歩や新たな文化の創出に挑戦してきました。そして、新しい生活様式や価値観を生み出してきました。

 科学とグローバル化が進んだ現代に生きる我々は、逆境を力に変え、果敢に挑戦することで、必ずこの苦境を乗り越えることができると私は確信しています。

 コロナ禍の厳しい中、昨年は、東京パラリンピックの競泳男子100メートル平泳ぎで、今治市の山口尚秀(やまぐちなおひで)選手が世界記録を更新して金メダルを獲得、愛媛県出身の松山英樹(まつやまひでき)選手がマスターズゴルフ、日本男子で初めて優勝という快挙、さらには、愛媛県出身の真鍋淑郎(まなべしゅくろう)さんが、気候変動の数値予測の道を開き、ノーベル物理学賞を受賞するなど、地元出身の方々が世界で活躍する姿は、私たちに誇りと希望を与えてくれました。

 若い皆さんが、これからの時代を担うという「自覚」を胸に、夢をもち、目標に向かって努力すれば、必ず明るい未来が開けると思います。

 十四歳のこのよき日を契機に、広い視野に立った「志」をもち、日々、誠実に努力していきましょう。そして、様々な課題を解決できる力を身に付け、魅力ある自分づくり、今治のこの地に暮らしていくことを誇りに思い、ふるさとづくりを心がけていきましょう。これからも自分や周囲の人たちを大切にしながら、学校生活を充実させて、心身ともに「健康」な生活を送ってください。将来を担う皆さんの若い力と情熱に期待しています。たくましく成長し、大きく羽ばたかれることを心からお祈りして、お祝いの言葉といたします。

 それでは、夢ある輝かしい門出に際し、心からの拍手を送り、祝辞といたします。

              

          令和4年2月4日 今治市長 徳永繁樹

  ※ 少年式で、市長様からいただいた祝辞を掲載しています。