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Part7 終業式のあいさつ

2020年7月31日 12時30分

 今日で、いろいろなことがあった1学期が終了します。

 思い起こせば、4月8日(水)の始業式から今年度の1学期が始まりました。4月9日には、入学式もありました。しかし、2週間もたたずに、4月21日には、臨時休業になりました。

 34日後の5月25日に、やっと学校が再開しました。その間、みなさんは、本当に不案な日々を過ごしていたと思います。

 学校が始まったとはいえ、まだまだ不自由な生活が続きました。普段の学校生活を取り戻そうと、みんな一生懸命でしたが、部活動にも制限があり、なかなか以前の生活には戻りませんでした。

 それから、いろいろな行事が軒並み中止や延期になりました。中でも一番大きかったのは、3年生にとって最後で最大の「総合体育大会」の中止でした。これは、3年生はもちろんのこと、2年生や1年生、我々教職員にとっても、とてもショックな出来事でした。

 多くの先生方の努力で開催された「3年生のための交流試合」は開催されましたが、大雨警報が続き、練習が十分にできなかったこともあり、決して満足な結果は得られなかったと思います。悔しくて泣いていた子もいました。その思いは、私たちにも十分に伝わってきました。

 そんな中、私がすばらしいと感じたことは、そんな生活の中、多くの3年生をはじめ、2年生も1年生も、くじけることなく、しっかりと前を向いて、学校生活を送っていた姿でした。ついつい、新型コロナウイルスを口実にして、現実から逃げようとする、楽をしようとする思いが出てくるとは思いますが、学校で私の見る限り、そんな姿は見えませんでした。

 私は、3年生最後の交流戦をはじめ、3年生の大会には、できる限り応援に出かけました。その時の3年生は、今、できることを精いっぱいやっている、歯を食いしばり、必死な表情で、今ある力を出し切っている、そんな姿が見られました。力を出し切った後には、くやしくて、くやしくて、こぼした涙もありました。何も考えられず、ほ~っとした表情もありました。

 そんなみなさんを見て、私は、とってもうれしく感じていました。それぞれが前に向かって精いっぱい頑張った姿を見ることができたからです。

  過去は変えることはできません。でも、未来は、いくらでも変えることはできます。だって、未来は、これから、私たち自身が作り上げるものですから。踏ん張り次第で、どうにでもできます。努力をしたら、しただけ、自分が満足できるものになります。

 本校の放送室横の扉に、「凡事徹底(ぼんじてってい)」という言葉が張ってあります。知っている人はいますか?意味は、誰にでもできること、平凡なこと、凡事を、誰にでもできないくらい徹底してやる。そうすれば、必ず花が咲く。と書かれてあります。是非、みなさん、今度、通った時には見てください。

 これが、今、私たちが、なすべきことだと思います。この学校には、このように、すばらしい言葉があります。

 この夏休み、これから、約1か月あります。決意をもって頑張り続けるには、ちょうどよい期間だと思います。

 私たちが、日々、行っていることは、ごく平凡なことがほとんどです。でも、その平凡なことを、毎日、コツコツと、やる気をもち続けて、やりぬくことで、考えてもいないような大きな成果になることがあります。

 是非、みんなで実行していきましょう。

よろしくお願いします。