Part8 生徒のみなさんにお願いがあります。(終業式の話の続き)
2020年7月31日 13時24分みなさんに、お願いがあります。それは、「新型コロナウイルス」に関するお願いです。
7月24日に、今治市内で、新型コロナウイルスの感染者が確認されました。翌日の愛媛新聞には、今治市長さんの記者会見の様子が載っていました。その中で、菅市長さんは、ものすごく重要なことを、2つの文でお話しされていました。
1つ目は、「確かな情報で、正しく恐れ、冷静な行動を」という文です。
この意味は、自分が見聞きしたことを「まず、事実(本当)かどうかを確かめて、その事実をもとに、慌てず落ち着いて判断し、冷静に行動すること」が大切なんだという意味ではないでしょうか。
現在、ソーシャルメディアでは、デマがいたるところに徘徊しています。デマほどショッキングな内容が多くあります。これを見て、それで傷つく人がいることなどに思いをはせることなく、それが事実かどうかを確認することなく、みんなに伝えてしまう。そして、それを見た人たちが、その伝聞だけで、関係した人を排除してしまう。傷つけてしまう。デマで動く人たちは、みんなにとって、恐ろしい人になります。新型コロナウイルスよりも怖い存在になっているかもしれません。
そして、2つ目は、「各自の心がけが、自分の人生や大事な人を守る」という文です。
デマを信じて拡散したり、過剰に反応してしまうと、自分にそのつもりがなくても(悪意がなくても)、「犯罪」になることがあります。刑事罰を受けたり、高額の賠償金を払うことになることもあります。そのことが新聞報道されると、今度は、自分がデマを拡散される立場にもなりかねません。
新型コロナウイルスの感染は完治することがありますが、心に負った傷は完治することはありません。みんなの人生に大きな影響を与えてしまうこともあります。
みなさんにお願いです。みなさんが持っているスマホは、非常に便利な道具ですが、使い方によっては、人を傷つけたり、命をも奪ってしまったりする凶器にもなります。
この夏休み、見たり聞いたりしたこと(情報)や、それを人に伝えたりするときには、まず、正しいかどうかを判断してください。わからなければ家の人と相談して判断してください。そして、人を傷つけることなく、正しい行動をとってほしいと思います。
どうか、よろしくお願いします。