PART10 終業式のあいさつ
2020年12月25日 11時51分今日で、一番長く、行事の多かった、2学期が終了します。振り返れば、あっという間だったような気もします。
思い起こせば、9月13日の「大運動会」、10月6日から始まった「新人体育大会」。11月1日には「校内文化祭」もありました。
9月13日の「大運動会」は、例年とちがい、半日開催でした。種目も半分になり、みんなの表情にも残念さが見られました。
でも、そんな中、しっかり輝いていたのが3年生でした。練習をする日が短かったにも関わらず、3年生が中心となり、全校生徒をしっかりとまとめあげ、応援合戦もダンスも、見事に仕上げました。当日の応援合戦やダンスをしている表情には、残念な暗い表情はなく、笑顔いっぱいで演技をしていた姿がありました。3年生の感想です。
私は、運動会が終わった感じがまだしません。そのくらいあっという間で、楽しい時間でした。勝ったことはもちろん、3年の全員で頑張ってやり遂げたことが嬉しかったです。誰一人欠けることなく終われて本当によかったです。
そんな思いに下級生もしっかりと応えていました。1年生の感想です。
3年生にとって最後の運動会。私の思い出ベスト1は、「応援合戦」です。3年生に「声出して。」と怒られてばっかりでした。私たちが声を出さないから、泣きそうになっていた3年生がいました。最後の運動会。よい思い出になるように、本番、一生懸命にがんばりました。赤組の応援が終わったあと、3年生の笑顔が見られました。3年生の笑顔を見ることができて、私はうれしかったです。来年もこの笑顔が見られるように全力で取り組みます。
伯方中学校のすばらしき伝統の一つ、「先輩の頑張り、そして、それを引き継いでこうとする後輩の姿」が、ここでも見ることができました。今年度の運動会は、半日しかできなかったことは残念ですが、例年以上に、すばらしい運動会になったと考えています。全校生徒のみなさん、ご苦労様でした。
そして、やはり半日開催の文化祭では、各学級や吹奏楽部など、いろいろな発表があり、みんな真剣に取り組んでいました。まずは合唱コンクールです。当日まで、意見が割れ、対立もあったと思います。でも、学級担任の先生も一緒になって取り組み、当日は、すばらしい歌声を聴くことができました。2年生の感想です。
今年の文化祭は半日でしたが、とてもよい思い出がたくさんできました。その中でも、「合唱コンクール」が1番の思い出です。最初は、意見や気持ちがバラバラで、本当に大変でしたが、後半、だんだん気持ちが一つになってきたと実感した時は、とてもうれしかったです。負けてしまいましたが、悔いのない、楽しい合唱コンクールでした。
そして、3年生の人権劇もすばらしかった!見ていた保護者の方々も涙を浮かべて見入っていました。みんなの心に、「人を差別することの醜さ、差別をなくす行動のすばらしさ」を訴えることができたように思いました。
そのほか、2年生の修学旅行は、例年とは違い、出雲大社などの山陰方面でしたが、無事に実施することができました。ここでも楽しい思い出ができたようです。今治市・越智郡の新人体育大会においても、素晴らしい活躍がありました。特に、女子バレーと剣道では、県においても活躍しました。
でも、私たちの周辺では残念なこともありました。それは、新型コロナウイルスの感染が、全国に広がってきたことです。この愛媛県も例外ではありませんでした。この今治市においても感染者が確認され、私たちのすぐ身近にも迫ってきました。今日現在、みなさんのマスク着用や手洗い、三密回避の行動など、感染防止の取組により、この伯方中学校において感染者は確認されていません。これからも引き続き、しっかり取り組んでいきましょう。
ここで、新柄コロナウイルス感染防止に関して、みなさんに、2つのお願いがあります。
まず1つ目は、明日から始まる冬休み中、もし、「自分や、家族や身近な人が、濃厚接触者や当事者になった場合は、すぐに学校に連絡をする」ということです。学校は責任をもって、個人情報は守ります。安心して連絡してください。お家の方にも伝えておいてください。お願いします。
そして、2つ目です。それは、みなさんやみなさんの身の回りで、感染の可能性が出た時、SNSなどを使って、「個人を特定し、その人やその家族を傷つけるようなことは絶対にしない」ということです。感染した人は、これから、新型コロナウイルスと命を懸けて戦うことになります。それなのに、それ以上に、その人たちを傷つけ、つらく苦しい思いをさせることは、人として、仲間として絶対に許されないことなのです。このことは、常に頭の中に入れて、しっかり覚えておいてください。そして、いざとなったらすぐに思い出し、正しい行動をとってください。自分がしないだけでなく、しようとしている人がいたら、止めてください。もし、直接言うことができない場合は、見て見ぬふりをするのではなく、家の人や学校のどの先生でもかまいません。その人たちを救うために、必ず伝えてください。私たちが、しっかりと対応します。
SNSなどが使える「スマホ」は、非常に便利な反面、使い方によっては、人を傷つけ、命をも奪ってしまう恐ろしい凶器にもなるのです。このことを常に頭の中において、お互いを信じ、お互いを守っていきましょう。よろしくお願いします。
私からお願いしたいのは、以上です。
では、明日から、来年の1月7日までの13日間、担任の先生からの注意をしっかりと守り、安全で、充実した生活を送ってください。
そして、1月8日の始業式に、全員で会いましょう。